社会人からの介護福祉士取得をめざして。

 

 

皆さん。こんにちは未田芽衣です。

今回は、社会人からの介護福祉士取得ついて紹介させていただきます。

 

これから、介護や福祉業界を目指したい方や

現在、介護の業界にいる方に向けての記事です。

 

 

介護福祉士とは、介護系の資格の中で、唯一の国家資格です。

実は、ケアマネージャー(介護支援専門員)よりも

上位資格といっても過言ではありません。

 

 

介護福祉士になるにはどうしたらいいの?と思われているあなた

社会人が、介護福祉士になるためのルートを2つ紹介していきます。

 

 

 

介護福祉士になる為のルートその①

 
実務経験ルート

 

一番、スタンダードな取得方法です。

実務経験を積みながら介護福祉士を目指せるので、お金をあまりかけずに取得を目指す方におススメのルートといえます。

未経験の方の場合、段階的に初任者研修実務者研修+三年間の実務経験から
介護福祉士を目指すのがベターです。

このルートで行くと
初任者研修で130時間の講習、実務者研修で320時間の講習を受けて
両試験に合格する必要がありますが、内容は特に難しいものではないようですね。

しかし、最低でも介護福祉士取得に3年かかるのがネック

仕事と勉強の両立をモチベーションとできる人ばかりなら良いのですが
どうしても、日々の実務で勉強がおざなりになってしまう方が多いのが現状です。

  • 実務者研修までは取得したけど、介護福祉士の勉強に割ける時間がない…
  • 家事や子育て、仕事の両立は体力的にも時間的にも厳しい…。などなど

 

まぁ、それは当たり前のことだと思います。


よく考えてみてください。


例えば、あなたが未経験のまま介護施設で働いたとします。
働きながら実務者研修を取得するまでの間に、あなたの仕事量は倍々で増えます。

最初は、通所、入所施設の両施設にいえることですが
利用者様の顔を覚えることが仕事です。

そこから、時間を見つけ利用者様とのコミュニケーションを図り
レクリエーションの参加、ベッドメイク、食事介助、排泄介助、入浴介助などの
見学、実践とまぐるしい毎日です。

その中で、実務者研修まではクリアしたけど
介護福祉士の勉強をしながらの仕事は…となるのは無理もないと思います。

(ちなみに、初任者研修を飛び越えて、実務者研修の取得を目指す場合は、450時間の講習を受ける必要があります。)


分かりやすく、実務者研修について説明されているサイトがありましたので
ここにリンクを貼っておきます、参考にどうぞ



実務者研修とは?~介護業界で必要&役立つ資格 |介護求人パーク





なんか、マイナスイメージのまま終わるのは気が引けるので
すみません、少しだけ補足させてください。


たしかに仕事との両立は難しいかもしれません

しかし、施設で働くことでしか得られないものはたくさんあります。

  • 生の情報(利用者様の今現在の様子など)
  • 現役職員から得られる情報
  • 自分自身の経験、実体験、現場ならではの知識
  • 介護施設のしくみ、どこからお金が出て給与が支払われてるのか
  • 様々な症状を実際に見ることができ、また理解を深めることが出来ること


これらは、お金を払っても得られる情報ではありません。


また介護施設は、有資格者を欲しています。
なぜなら、有資格者を施設職員として在籍させることで
国から加算が取れる仕組みになっているからです。

つまり、施設は国からお金がもらえます


介護系施設では、施設側がお金を出してでも
職員に資格を所得してほしいと思うところがざらにあります。

ですので、施設にはよりますが資格取得の講座費や交通費、宿泊費などを
負担してくれる施設は、多く存在するのです。


私も、以前働いていた施設で
一銭も出さずに資格を取得した経験があります。

良い施設に就職、又はパートとして働くことが出来れば
働きながらタダで資格の取得も可能なのが実務経験ルートなのです。




 

介護福祉士になる為のルートその②

 

養成施設ルート

養成施設で学びながら、国家試験を目指すルートとなります。
福祉や介護について専門の講師から学ぶことが出来るのことが最大のメリットです。

デメリットとしては1年~2年の学費を支払わなければいけない点と
高卒以上の学歴が必要な点です。

しかし、介護福祉士を目指す方にとっては、これが最短ルート(1~2年)
3年間の実務経験や実務者研修の取得が必要ではなくなります。

さらに言えば、上記のデメリットをある程度ですが
解消できる方法がありますのでご紹介させていただきます。


あなたが、未経験者で現在なにかしらの仕事をしているとします。
本気で介護を目指し転職を考えているなら、いまの仕事を辞める前に
ハローワークにて、職業訓練校、並びにその認可を受けている学校を探してください。
職業訓練の窓口に行き、介護福祉士の養成学校について聞いてもらえると
都道府県の職業訓練専門学校短期大学等を教えてもらえるはずです。

退職前に必ずハローワークにて確認してほしいことを前提として話します。

雇用保険に入っており、なおかつ失業手当受給の要件を満たした状態で

職業訓練校、及びにその認可を受けている学校にハローワークを通して入学すると

失業手当を最大2年間受給しながら、学費なしで学校に通い学ぶことが出来ます。
(教科書代や実習服などは自費になります)

 


また、違う制度ですが、職業訓練給付の制度を使うと
以下の条件を満たしている場合、10万円の手当が支給されます。

  • 本人収入が月8万円以下(※1)
  • 世帯全体の収入が月25万円(年収300万円)以下(※1,2)
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下(※2)
  • 現在住んでいる所以外に土地・建物を所有していない
  • 訓練実施日に全て出席している(やむを得ない理由がある場合でも、支給申請の対象となる訓練期間の8割以上出席している)(※3)
  • 同世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない(※2)
  • 過去3年以内に、偽りその他の不正の行為により、特定の給付金の支給をうけたことがない

 

 ※1「収入」とは、税引前の給与などの他、年金その他全般の収入を指します(一部算定対象外の収入もあります。)「世帯全体の収入」は、事前審査において前年の収入が300万円以下であることを確認します。


※2「世帯」とは、本人のほか、同居または生計を一つにする別居の配偶者、子、父母が該当します。

※3「出席」とは、訓練実施日に全てのカリキュラムに出席していることをいいます。ただし、やむをえない理由により訓練に遅刻・欠課・早退した場合で、1実施日における訓練の2分の1以上に相当する部分を受講したものについては、1/2出席として取り扱います。


※厚生労働省ホームページより引用



 


これら制度についての手順は、詳しいサイトがありましたので
リンクを貼っておきます。

職業訓練とは? 受講費無料、給付金をもらいながら資格取得を目指そう | なるほどジョブメドレー




ちなみに私は、紹介した制度の両方ともを利用したことがあります。

私が両方を利用してみて思うことを挙げるとすれば
失業手当より業訓練給付金の制度の方が厳しいです。

その要因として、すべての訓練実施日に出席している
これがなかなかの曲者です。

ちなみにこの条件ですが、遅刻も当てはまります
もし、1日でも遅刻・欠席した場合、10万円の給付は受け取れません

やむを得ない理由があれば、休むこともできるのですが
その判断基準が、なかなか難しいようなのです。


私がハローワークの職員に聞いた話では

数日前から、車での走行中に異音がしてたが
気にせずにそのまま走行した結果、故障してしまい、授業に遅れてしまった。

ということがあったらしいのですが、これはアウトだったようで
その方は、その月の給付金10万円を受け取ることが出来なかったらしいです。



私の似たような実体験としては、学校へ通学前に目視での整備点検を行ったのですが
通学の途中で突然パンクしてしまい、車屋さんで修理したため遅刻したことがあります。

なんとこれは、セーフでした。


おそらくですが、出発前に整備点検をしていたことを
ちゃんとハローワーク職員に伝えたのが功をなしたのだと思います。


給付金を受け取ることが出来なかった人は、
数日前から異音がしていた。という点が、故障を予期できたのではないか?
という理由で認められなかったらしいです。


少し脱線しましたが、私はこの制度を使い
養成施設ルートで介護福祉士を取得ましたので
こちらをおすすめします。

特におすすめは、短期大学です。
もし、あなたが高卒最終学歴が高卒ならば、学歴を更新することが出来るほか
転職時、給与面でも変化があるのではないでしょうか?

また、その学校が他の大学の推薦枠を持っている場合
推薦で3年次編入をし大学に通うこともできます。
(この場合、おそらく学費はかかります。)

大学で福祉を学べば
福祉系資格の最高峰、社会福祉士を目指すことも可能です。


ちなみにちなみに、実は高校を卒業していなくても
大学に入学できる裏技もあったりします。

どうせ高卒認定でしょ?


いいえ、違います。
実はこういったものが存在するんです。

大学教育の活性化等を図る観点から、社会人等であって大学で学習を行う意欲と能力を有する個人について、大学教育を受ける機会を提供するため、大学や大学院への入学に関し、個別の入学資格審査により、各大学において、高等学校や大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者に対し、入学資格を認めることができます。
個別の入学資格審査は、次のような学修歴や実績の情報等に基づいて、高等学校卒業者や大学卒業者と同等以上の学力があるかどうかを各大学が判断する審査です。

入学資格に関するQ&A(平成31年1月31日現在)【Q&A regarding university admissions qualifications (as of January 31, 2019) 】:文部科学省

 


ちなみに、私は高校中退(中卒)だったのですが
短期大学の入学資格審査を受け、その後にAO試験で合格しました。
私の場合は、どちらの試験も論文でしたので学力テストは受けていません。
定員割れしている学科が狙い目です。

ただし、大学によってやり方は様々でしょうし
必ず受かるという
確実性がいので、
あまりおすすめはしません。



以上が、社会人から介護福祉士取得の大まかなルートです。

まだ、他のルートもあるとは思いますが
一応、ベターなルートとして頭の片隅にも置いていただければ幸いです。



まとめ

 

実務経験ルート

・3年以上の実務経験が必要です。

・介護職員実務者研修の受講をしなくてはいけません。
・最短3年で介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。


養成施設ルート

 ・介護福祉士養成施設を卒業しましょう。
・最短2年で介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。
・養成施設で学んだ後に、介護福祉士国家試験に臨めます。
・資格や経験はいりません。

 

 

 

 

 

 

以上、未田芽衣でしためぇめぇ